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ロックを諦めていた人たちへ。

 つい先日までアメリカのカリフォルニアで開催していたコーチェラフェスティバル。そこで信じられない光景を目の当たりにした、という話である。

 コーチェラフェスを自宅でリアルタイムで見られる時代である。なんという幸せ。YouTubeでライヴをスクリーミング配信しているのだ。

 現地時間で14日の金曜からの3日間。日本では日付けがずれて月曜までである。ラッキーなことに私は月曜休みだった為に、昼からビールを飲みつつ、ノートパソコンでライヴ中継を観ていた。

 初日がレディオヘッド、2日目がレディガガ、最終日がケンドリックラマーがトリを務める。

 最終日で知っていたバンドはホイットニー、ジャスティス、ロード、ケンドリックラマーくらいであったが、昼の13時頃であったであろうか。

 衝撃の映像を観た。

 画面には夕日に照らされ、ピンクのシャツを濡らし、汗だくになりながら熱唱している禿げかけたオッサン。見た目は小太りなモリッシーである。曲はニューオーダー的なシンセポップ。トム・ウェイツ並のだみ声。縦横無尽にダンスしまくっているのだ。

 初めはイロモノと思い、爆笑してしまったが、彼の何かを伝えようとするパワーに必死さに、ちょっと意味なく泣けてくるのだ。や、ビールのせいかもしれない。ただ、そこにはまさしくロックの力が働いている音楽なのだ。

 エレファントカシマシしかり、サンボマスターしかり、くるりしかり。

 そう。テクニックどうのというはなしではなく、“君に伝えたいことがある”という強い気持ちなのだ。そこに胸が熱くなるのである。

 最近の音楽はベッドルームに似合うオシャレ気取ってる音楽が世にはばかっている。ドレイクだったり、ブラッドオレンジ、フランクオーシャン。センスいいよね、って言わせる音楽が街に溢れているが、真正面からロック!!といえるバンドはなかなかいない。

 コーチェラフェスで夕日に照らされ、熱唱しているバンド。

 フューチャーアイランズ

 彼らは、ここ最近感じられなかった胸をわしづかみにされたバンドである。汗だくでダンスして、熱唱する。それが禿げたオッサン。こんなロックなことはないのだ。シティポップなんて糞くらえ!

 明日からの生きる糧としてみてはいかがだろうか。

 本気でそう思うのです。